音楽に思うこと

 

ピアノの上達は、ピアノ教本の進歩だけが目安とは限りません。ピアノには、見る、弾く、聴く、表現する等、学習にとって必要なたくさんの要素が含まれています。

 

誰にでも苦手な部分と得意な部分がありますので、ピアノレッスンでは、得意な部分を見つけてたくさん伸ばしてあげること、これがどれだけ伸びたかを上達の目安と考えています。音楽の良いところは何でもOKに転換できてしまうこと、そこで得られた自信は学習意欲にもつながると感じています。生徒様の良いところに気づいて驚き、たくさん教えられることが多いです。私は音楽を通して、成長する楽しさを味わってもらうそのお手伝いをしているといった感じです。  

 

私は小さい時から音楽の世界におりましたので、一般の社会に対して自信が持てずに引きこもった生活の毎日でした。ふとした事がきっかけで、音楽の世界から飛び出し、音楽以外のいろいろな学問を学び始めました。そこで分かったことは、音楽はどんな場所でも応用が利き、融通が利くということです。いろいろな方向から音楽を見つめ直し追及して参りました。音楽に対しての思いが固まり、娘と息子も成人したので、これからは音楽の素晴らしさを自分なりの方法で皆様にお伝えすることが私の仕事だと思い、当ピアノ教室を開設させていただきました。

  

当教室では皆様にできる範囲の目標を多く持っていただきたいと思っています。その時は辛くても、少し頑張ったらできたという成功体験をたくさん持ってもらいたいのです。音楽は私たちの感性に直接結び付いていますので、楽しい時は笑い、悲しい時は泣き、嫌な思いをした時は怒り、そのような人間味のある感情を、目の前にあるピアノを介して皆様と一緒に体験できますことを願っております。